使うことを想定した「楽しさ」と「なぜ」を重視するレッスン

 ティーダ英語教室は、短期間で定期テストの点数アップを保証したり、英検の上位級早期受験に特化している教室ではありません。そのため費用対効果やコスパで塾を探している生徒さんやご家庭には向かないかもしれません。

 その代わりにティーダ英語教室は、生徒のみなさんが将来英語を何らかの形で継続して「使う」ことを想定し、せっかく学んだ知識をテストのみに活用するのではなく、学びを通して、多言語・多文化への理解、そして言語構造・表現の違いに興味を持つことに重点を置いた教室です。

 ティーダで教える私は、アメリカの大学で地域文化論を学び、大学院では異文化コミュニケーション論講座の中で文化人類学を学びました。その後、通訳や翻訳に従事したあと、日本の英語教育の現場に入りました。

 グローバル化した社会の中で、国の境を超えて解決しなければならない問題が増えています。問題解決のために他文化の人々を理解しようとした時、その国の言語を「学び」「使う」ことは避けては通れません。戦後の日本の教育現場もそのことを十分理解した上で、英語を第二外国語として十分な時間をかけて教えています。ただ残念なことに現在の英語教育の現場では「使う」ことを想定したカリキュラムが作られていません。それは英語を教える人間の多くが、英語を学校以外の場所で実際に「使った」ことがないからであり、英語を「使って」他文化の人間と語り合ったことがないからだと思います。そしてその人材は明らかに不足しています。

 また多くの人が等しく英語を習得できるようにと、試行錯誤して完成された日本の英語文法教授法は非常にわかりやすく英語を読み・書く上で非常に大きな助けとなります。しかし偏差値重視の教育制度により、その意図とは反対に進化を遂げています。現在の文法学習は、大学入試の問題に出題されるからという理由だけで、ただ人よりも多く正確に暗記することを重視したり、大学に進んでから学んでも良いような現代英語ではあまりお目にかからない難解な文法が重宝されています。

 ただ国際情勢の混迷やテクノロジーの急速な進化、そして日本人を取り巻く環境も日々目まぐるしく変化する中で、やっと日本の英語教育は変わり始めました。「使えない」英語から「使う」ための英語にゆっくりですが変化しています。その一方で塾における英語教育の現状はどうでしょうか。AIを使えば瞬時に言語が翻訳されるこの時代に、英語を学ぶことの意味を理解し、生徒たちの学びを学校以外の場所でサポートするべき塾のシステムや教師の質は三十年前とほとんど変わっていないのではないでしょうか?

 私自身、そんな塾に身を置いてきました。そこでは他塾との競争に打ち勝つために、結果重視して問題を解くためだけのテクニックに偏り、教室自体が効率と結果を重視した「製品」を生産する工場のような雰囲気に違和感を感じてきました。またそこに通う生徒も保護者さんもいつしか英語を「使う」という意識がなくなり、試験の結果に一喜一憂し、費用対効果でお子さんの大切な教育の機会を選択しているように感じられます。教える先生方も経営者から課せられたノルマに追われせっかくの能力を活かし切れていないと感じていました。

 また私は会話を重視する外国人が多く在籍する英会話スクールでもバイリンガル教師として働いてきました。幼少期から通う生徒達は英語を自由に使うことができ外国に行かなくてもここまで言語を操る力を身につけることのできる子供達の潜在能力に驚きそして頼もしく思いました。ただ幼少期からこのようなスクールに通うことは、どうしても費用が非常にかかることが多く、受講できる家庭は限られています。そのため英語習熟度は保護者の収入に比例し、教育格差は年々広がり続けていると感じてきました

 そのような状況を少しでも解決できるようにとティーダ教室は生まれました。ティーダ英語教室は

外国人の先生はいないけれど、留学経験があり英語を仕事や表現の場で「使ってきた先生が在籍し、責任を持って指導する個人経営の塾です。

個人経営のフットワークの軽さを活かして、ノルマや営業成績に縛られず、生徒の英語力向上に時間を十分に使って向き合うことが可能です。

また私自身が英語を使ってきたという自負と経験を活かして、

英語を将来「使う」ことを意識した質の高い教育を、できる限り費用を抑えて運営することが可能です。

<ティーダに通う小学生〜高校生>

ティーダ英語教室の小学5年生までのBasicコースは、生徒たちの外国語を学ぶことへの「楽しさ」にこだわりを持っています。そのため英検受験も早期の上位級合格が可能ですが、あえて5級受験までに抑えています。それはこの大事な時期に合格を目指すメンタリティーを第一優先で育てるのではなく、「英語を学ぶことは楽しい!」というメンタリティーを根付かせるためです。

レッスンの中では、いかに「カッコよく」発音したり、日常的に使われている「様々な語彙」を身に付けることを重視して進めています。

また6年生からの中学準備コースは、その「楽しさ」に加えて、英語が「なぜ」このように使われているかについえ考えるために文法学習を始めていきます。「どうしてこんな文法が生まれたのだろうか?」「日本語とはどう違うのだろうか?」「どんな場合に使うのだろうか?」を考えていきます。

カリキュラムの中に英検4級、3級受験を入れ中学校での「教科」としての英語学習も意識していきます。

このようにティーダで学んできた中学生は、実際に中学に上がっても英語を得意教科としています。

さらに私がアメリカの大学でネイティブの学生と対等に授業や試験を受けてきた中で培った「どうすれば英語を外国人と同じように理解できるのか?」について、英文の読み方の初歩から指導しています。また翻訳時代に学んだ「どうすれば英語を意味を可能な限り変えることなく翻訳できるのか?」についても実際の英文を和訳するポイントを解説しながら学んでいきます。

さらに通訳の現場で役に立ったノートテイキングや逐次通訳のための英語の聞き方(生徒にはボルダリングに似ているとよく伝えます。ポイントはボルダリングと同様どのキーワードに指先を引っ掛けるかがコツです)についても指導しています。

高校生になれば、大学で英語の論文を読んだり書いたりするために、再度英語文法の学習を導入(高1)し、それを深め(高2)ながら、様々なジャンルの長文の読解、イディオムの習得、語彙の強化を行います。

さらに「どうしてこの人はこの表現を使ったのか?」に思いを巡らせ長文を読んだり、「自分ならばどう表現するだろうか?」を考えながら英作文を書き、自分を表現していくこと実践しています。英検も2級合格後をまず第一の目標にし、その後は準1級を視野に入れて学習を続けながら、最終的な目標となる自分が学びたい大学で学べるように最後まで責任を持ってサポートしていきます。

ティーダ英語教室を2018年に開校し、まだまだ日は浅いですが、生徒たちの多くは私の教育方針についてきてくれ結果も現れてきました。

短期的な成果として、生徒の多くは志望校合格や定期テストなどにおいて力を発揮し、英語を得意教科として確立しています。

また立ち上げからずっとついてきてくれている生徒の中には、中2で英検2級を取得し、その後もネイティブの発音を意識した音読を欠かさず、ネイティブのように美しく英語を話すことができます。

また中学で英語が苦手で入ってきた生徒は、努力を惜しまず学習を続け、今では高校生で準1級を目指して奮闘中です。

さらに嬉しいのが生徒の何人かが将来真剣に留学を考えて情報収集を始めています。また実際に夏休みなどを利用し短期留学などで英語の力を試しています。

週一回のレッスンではこちらができることには限界があります。そのため学校で行えるものは学校に任せながら、こちらで学ぶ50分で何を吸収してもらうかに真摯に向き合って毎日レッスンプランを作成しています。

「楽しさ」と「なぜ」を学んだ生徒たちが高校入試や大学入試合格のためだけに英語を学ぶのはもったいないです。

彼ら・彼女らが将来、英語を流暢に使い、様々な場所で自己実現していけるように、微力ながらこれからも小さい教室のフットワークの軽さを最大限利用し、新しい英語後教育を確立していきます。